「慢性的に片づけられない」状態のサポートを学ぶ(CD分野レベル1)

自分の意思や性格ではなく、特性や障害・疾患が要因となって「慢性的に片づけられない」状態にある方のサポートについて学ぶ日本ライフオーガナイザー協会のCLO資格認定講座(CLOプログラム)

個人的にできる範囲で紹介してみようというチャレンジを始めました。

ようやくプログラムの内容にたどり着きましたよ。

2018年12月現在、CLOプログラムは「CD分野」「ADHD分野」「Hoarding分野」「Aging分野」の4つの分野があり、それぞれレベル1・レベル2(各6単位)という2段構成になっています。

 

まずは基礎となるCD分野のレベル1から。

 

CD分野レベル1

1:CD=慢性的に片づけられない状態の基礎知識

「慢性的に片づけられない状態(CD)であるかどうか、どのように判断すればいいのでしょうか。本講座では、CDの基準、CD状態のクライアントの特徴、CD状態の人々と関わるプロのオーガナイザーの為の基礎的な手法やテクニックを学びます。」(シラバスより)

英語タイトルは「Basic CD」。まさにすべての基本となるプログラムです。

このプログラムの一部はライフオーガナイザー向けに開催されている「CDクライアントの基礎知識講座」でもエッセンスを学ぶことができます。

You have your way. I have my way. As for the right way, the correct way, and the only way, it does not exist.

–Friedrich Nietzsche

 

2:仕事の範囲と道徳倫理

「本講座では、CDのクライアントと仕事をする際に、仕事の範囲を確立し、それを維持することの重要性について学びます。また、道徳倫理についても重要視します。」(シラバスより)

CD状態にある方の中には、睡眠障害を抱えていたり昼夜逆転した生活を送っているケースがあります。また、コミュニケーションの手段もメールなどの文字よりも電話などの音声を好む場合も。

クライアントの生活スタイルにすべて合わせていると24時間体制で対応しなければならない・・・?という状況になることも。そういった時に自分の仕事の範囲をはっきりと決め線引きする必要があります。

また、オーガナイザーは、医師でもカウンセラーでもないのでできること(職域)も違います。

何ができて何をしてはいけないのか、仕事の範囲を理解し倫理的に自身の仕事を振り返る重要なプログラムです。

 

3:クライアントとの成功する関係づくり

「本講座では、プロのオーガナイザーおよび関連分野に携わる専門家を対象に、仕事の準備そして心構えの大切さについて学びます。クライアントの「聞く力」を育てながらどのように指導するのか、また、オーガナイザーがプロセスを先導する重要性を学びます。」(シラバスより)

 

 

4:人生における転機についての基礎知識

「人生の過程において、私達は予想できる・できない多くの困難に遭遇します。いかなる変化もストレスを生み出しますが、片づけられない状態の人々にとっては、ストレスに圧倒されてしまうこともあります。変化に対応しようとしている人々にとって、このストレスは非常に困難なものになります。本講座では典型的かつトラウマになりえる人生の転機について学び、クライアントにどう影響するのか議論していきます。」(シラバスより)

思わぬトラブルや病気、生活環境の変化で大きく影響を受けることは誰にでもありますね。

SD(Situational Disorganization)状態=一時的にオーガナイズできない状態が長引くことでCD=慢性的に片づけられない状態に似た状況になっている場合もあります。解決に向けたサポートのためにお客様の状況を把握し分析していくヒントになります。

 

5:学習様式に関する基礎知識

「本講座では、学習様式の概要、個人の学習様式を知る目的、学習様式に関する様々な理論の概要を学びます。さらに、学習障害(LD)に関しても少し触れながら、「学び方の違い」について学習します。」(シラバスより)

たとえば・・・漢字や歴史の年号などを記憶するときに見るだけで覚えられるタイプ、成り立ちやストーリーを聴くと覚えられるタイプ、何度も書いて覚えられるタイプなど何かを学ぶ・取り入れるときに得意とする方法が人によって違います。

このプログラムではその違いを学び、実際に書類管理システムを作る時にクライアントの学習様式を探る方法のデモンストレーションを見ることができます。

わたしが初めて参加したカンファレンスで行われていたプログラムで、他の人は自分と同じように世界が感じているわけではないと実感したプログラムで今でも印象深く残っています。普段お客様と接する時にもモノの分け方や声かけのヒントになっています。

 

参考:“8つの知能(MI)”で自分の可能性を見つめ直す(日能研)

 

6:脳損傷とAD/HD~欠陥か才能か?

「第二次AD/HD(事故によるADHD)と共に生きることについて、ADHDをより理解し、人々から誤解されがちなことを学び、悲惨な状況からADHDの問題解決に向けて、ADHDのクライアントと仕事をするにあたって準備対策する内容を学びます。」(シラバスより)

後天的にADHD状態になったクライアントについて考察し、ADHDを抱える人の特長・困難を知り、ADHDの3つの要素(不注意・衝動性・多動性)ごとに個々にあわせたシステムの作り方を学ぶプログラムです。

片づけに限らず日常生活の中で自分も周りも困ってしまう状況にどう対応・対策するかのヒントが盛り込まれています。

 

CD状態やADHDなど発達障害を学んでいると、自分自身にもその要素が感じられることも多くありますね。

自分にその感覚がなかったとしても、他の人(お客様含め)が自分とは違う捉え方・感覚・認知の仕方をしているという視点を持てるようになりました。その視点は、サポートを依頼してくださった方への対応だけでなく、日常生活の中でもよりよい方法を紡ぎだしていく軸を持てたという意味でもこのプログラムを学んだ価値があったなぁ思っています。

 

このプログラムを学び始めたのは6年前。本音を言ってしまうとオーガナイズの作業経験が少なかった時にはプログラムを聞いてもよくわからなかったんですよね。何を質問していいのかもわからない状態。

でも、さっぱりわからなかったことがこれまでの現場経験と合わさっていくことで、ギアが噛み合って具体的にどうしたらいいのか疑問がわいてくるようになり、また学んだ内容に戻っていくサイクルができてきたなぁと感じたのが今年のカンファレンスでした。CD状態について知っていたからできたこともたくさんあったように思います。(普段の子育てでも)

 

次はCD分野レベル2のプログラムをご紹介します(つづく)

 

<CD状態について広めたいプロジェクト連続記事>

1.慢性的に片づけられないってどういうこと?どんなサポートが必要?

2.「慢性的に片づけられない」を学ぶ上で押さえておきたい3冊の本

3.「慢性的に片づけられない」状態の学びの基礎となるプログラム

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