ランドセルが、今日も床に転がっていませんか。
わが家は2DK・約40㎡の都営住宅で、子ども部屋はありません。子どもが小学生のころ、学用品の置き場はリビングにしか作れませんでした。教科書、プリント、体操着、絵の具セット。学校から持ち帰るものは、放っておくと床に広がります。
それでも、リビングの一角に「学用品の基地」を決めて、置くだけ・貼るだけの仕組みにしてからは、探し物と出し忘れが減りました。完璧に片づいていたわけではありません。床に広がるのはいつものことで、気づいた範囲で戻す。それで回っていました。
- 子ども部屋がなく学用品の置き場が決まらない
- ランドセルが床に置きっぱなし
- 学校のプリントが出てこない・出し忘れる
- 平日は余力がなく片づけを手伝えない
- 学年が上がるたびに物が増える


この記事では、子ども部屋のない団地で、リビングに学用品の基地を作り、ランドセル・プリント・大物の置き場を決め、学年ごとに見直してきたわが家のやり方を書きます。時期は子どもが小学生のころの話です。
子ども部屋がない団地の学用品

昭和40年代築の都営住宅の2DKには、子ども専用の部屋を作る余裕がありません。わが家も、和室が寝室と居間を兼ねていて、学用品はリビングに置くしかありませんでした。
これは不利なようで、悪いことばかりではありません。親の目が届く場所に学用品があると、出し忘れに気づけます。まず、前提を整理します。
押入れに入れると使わなくなる
入居当初、学用品を押入れに入れようとしたことがあります。結果は、出し入れが面倒で、結局床に置かれるようになりました。毎日使うものは、毎日通る場所にないと戻りません。
押入れは「週に1回も出さないもの」の場所にして、学用品はリビングに出しました。押入れの使い分けは団地の押入れ収納のコツに書いています。
平日は親に余力がない
ひとり親で平日はフルタイムで働いていると、帰宅後に子どもの片づけを手伝う余力はありません。だから子どもがひとりで戻せる仕組みを優先しました。
高い棚、扉の開け閉め、細かい仕分け。この3つは続きませんでした。低い場所に「置くだけ」が、いちばん続きます。
床に広がるのは前提
正直に書くと、学用品は床に広がります。学校から持ち帰ったものが、玄関からリビングへ広がっていくのが毎日でした。
それを「ゼロにする」のではなく、「戻す場所がある」状態にしておく。気づいた範囲で親が戻す。この記事で書くのは、その程度の現実的な仕組みです。
リビングに学用品の基地を作る

学用品の置き場は、リビングの壁際に1か所にまとめました。ここを「基地」と呼んでいます。基地があると、「学校のものはここ」と子どもにも親にもひと目で分かります。
わが家は最初、2010年ごろに買った2段と3段のカラーボックスを基地にしていました。ところが教科書のサイズが合わず、途中で腰の高さのシェルフに替えています。どちらも数千円のものです。

最終的に腰の高さのシェルフ1台
基地の中心は、腰の高さのシェルフです。いちばん下の段か2段目を、ランドセルを置ける高さに空けておきます。ほかの段には教科書と、体操着や上履きをひとまとめにする場所を確保しました。
高さを腰までにしたのは、子どもが自分で出し入れできる高さだからです。上に物を置く場所にもなり、狭いリビングで圧迫感が出ません。
最初はカラーボックスだった
入学のころは、2段と3段のカラーボックスに教科書・ノート・文房具を入れていました。段ごとに「教科書」「ノートとドリル」「文房具の箱」と決めて、細かく分けすぎないようにしていました。
ただ、当時のカラーボックスはA4の教科書が入りにくく、棚の高さも動かせませんでした。それでシェルフに替えたのですが、細かい文房具を布の箱に放り込むだけにする、という使い方はシェルフでも同じです。引き出しに仕切りを作ると、子どもは戻せません。
基地は1か所に集める
ランドセルは玄関、教科書はリビング、体操着は寝室、と分けると、子どもは回りません。わが家は全部を壁際の1か所にまとめました。
学校から帰ったら基地の前に立てば、全部そこにある。学校へ行く前も基地の前で全部そろう。この「1か所」が、平日に親が手伝えない家では効きます。
ランドセルは置くだけの場所に

ランドセルの置き場は、シェルフのいちばん下の段か2段目に決めていました。フックに掛ける、専用ラックに立てる、という方法も考えましたが、選んだのは「置くだけ」です。
理由は単純で、掛ける・立てるは子どもには一手間多いからです。低い段に、そのまま置く。それでも実際は、床にそのまま置かれることのほうが多かったのですが。
低い段に置くだけ
ランドセルは低学年の子には重く、高い場所には持ち上げられません。低い段なら、帰ってきてしゃがんで置くだけです。
置き場を決めたからといって、毎日そこに置かれるわけではありません。それでも「決まった場所がある」のと「ない」のとでは、戻すときの手間が違います。床にあれば、親が拾って段に置く。それで十分でした。
床に置かれても叱らない
ランドセルが床にあることを毎日注意していたら、親も子も疲れます。わが家は「気づいたときに段に戻す」だけにしました。
翌朝、段にあるか床にあるか。どちらでも、基地のそばにあれば持って出られます。それが目的です。
専用ラックは買わなかった
ランドセルラックやスタンドは、専用品らしく便利そうに見えます。わが家は買いませんでした。シェルフの1段で足りたことと、卒業したら使い道がなくなるからです。
使っていないので使い心地は書けません。子ども部屋があって床に余裕があるなら選択肢に入ると思いますが、40㎡の団地では、兼用できる棚のほうが後々まで使えます。
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学校のプリントの流れを決める

学用品でいちばん親の手間がかかるのが、プリントです。提出期限のあるもの、1か月見返すもの、保管するもの。この3つが混ざると、出し忘れが起きます。
わが家は、リビングの壁にホワイトボードを掛けて「情報ステーション」にしました。子どもが小学生のころから使い始めて、今も使っています。
見るプリントはホワイトボードへ
2か月分のカレンダー、学年だより、給食だより。1か月のあいだに何度も見るものは、ホワイトボードに貼ります。壁に穴を開けずに掛けられるものを選びました。
目に入る場所に貼るだけで、「あの行事いつだっけ」がなくなります。子どもも自分で見られます。
提出するものはその場で書く
提出物は、受け取ったらすぐに記入して、ランドセルに戻します。「期限ぎりぎりに出したっけ」と頭の中に残しておくのが、いちばん疲れるからです。
ためて処理するより、その場で終わらせる。平日に余力がない家ほど、この習慣が効きます。
残すものはクリアホルダーへ
保管が必要なプリントは、用件別のクリアホルダーに投げ入れます。ファイリングはしません。手間をかけると続かないからです。
書類全体の分け方は無印良品のA3用紙も入れられる書類収納に書いています。学校のプリントも同じ考え方です。
床に広がる前提で戻す仕組み

ここまで読んで「うちも同じだ」と思った方に、正直な話を書きます。仕組みを作っても、学用品は床に広がります。わが家では、それが日常でした。
大事なのは、広がらないことではなく、戻す場所と戻す人が決まっていることです。わが家の場合、戻す人は「気づいた親」でした。
学校から持ち帰ったものが広がる
帰宅すると、玄関からリビングにかけて、ランドセル、体操着袋、水筒、プリントが順に広がります。子どもは悪気なく、手に持ったものを順に置いているだけです。
この流れは止められません。だから、広がる先に基地があるようにリビングの壁際を選びました。玄関から近いことも大事です。玄関の靴の話は団地の玄関の靴収納にまとめています。
戻すのは気づいた範囲で
毎日きれいに戻すことは、最初からあきらめました。気づいた範囲で、基地に戻す。宿題のあとに1回、寝る前に1回。それだけです。
子どもに全部やらせようとすると、親が見張ることになります。見張る余力がないなら、親が拾ったほうが早い。そう割り切ってからは気持ちが楽になりました。
宿題はダイニングテーブルで
勉強机は置いていません。宿題はリビングのダイニングテーブルでしていました。基地から教科書を持ってきて、終わったら基地に戻す。この往復が短いのも、リビングに基地を置いた理由です。
机を買うと、机の上と中が新しい散らかりの場所になります。狭い家では、テーブルと基地の2つだけで十分でした。
カラーボックス選びの4つの観点

学用品の基地に使うカラーボックスは、安くて手に入りやすい反面、失敗しやすい家具でもあります。わが家の失敗は、A4対応の製品が出る前に買ったことでした。教科書が入りにくく、棚の高さも動かせず、それが理由でシェルフに替えることになりました。
いま買うなら、次の4つを見てください。
- 値段(2,000〜3,000円が目安)
- 板の厚み(薄いと教科書の重さでたわむ)
- 棚のサイズ(A4のファイルが縦に入るか)
- 棚の高さがダボで調整できるか
A4が縦に入るかを最初に見る
教科書やファイルはA4が基準です。内寸でA4が縦に入るかを確かめてから買ってください。わが家のカラーボックスは入りにくく、斜めに入れてごまかしていました。
いまは「A4対応」と書かれた製品が普通にあります。ここを外すと、買い直しになります。
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棚板が動くものを選ぶ
学年が上がると、教科書の冊数と大きさが変わります。棚の高さを変えられないと、途中で合わなくなります。ダボで棚板を動かせるものなら、見直しのときに対応できます。
わが家のものは固定式だったので、この点でも失敗でした。
団地では湿気にも注意
押入れにカラーボックスを入れて裏側にカビが生えたことがあります。リビングの壁際でも、壁にぴったり付けず、少しすき間を空けておくと安心です。
板が薄いものは、教科書の重さでたわみます。安さだけで選ばず、板の厚みも見てください。
学年ごとの見直しと今の課題

学用品の置き場は、一度作って終わりではありません。学年が上がると教科が増え、使うものが変わります。わが家は、学年が始まる前と夏休みのころに見直していました。
見直しといっても大げさなものではなく、段の中身を入れ替えて、増えたものの場所を作るだけです。
学年が始まる前と夏休み
新しい教科書が来る春と、荷物を全部持ち帰る夏休み。この2回が見直しのタイミングです。持ち帰った荷物を全部出して、次の学期に要るものだけ基地に戻します。
学用品が全部家にある夏休みが、いちばん見直しやすいです。学期中は学校にあるものが多く、全体が見えません。
増えるものの場所を先に作る
高学年になると、辞書、習字道具、リコーダー、絵の具と、大物が増えます。シェルフの上や段に「大物の場所」を先に空けておくと、床に広がりにくくなります。
体操着と上履きも、ひとまとめに置ける場所をシェルフに確保していました。金曜に持ち帰って月曜に持っていくものは、袋のまま置ける段があると楽です。
今ならタブレットの置き場も
わが家の子どもが小学生のころにはなかったものが、いまはあります。学校から配られるタブレットやパソコンです。充電の場所も要るので、当時より置き場に困ると思います。
基地にコンセントの近い段を1つ空けて、充電しながら置ける場所にするのが現実的です。ここは、これから小学生の親になる方への申し送りです。
学用品置き場のよくある質問

最後に、子ども部屋のない家の学用品についてよく聞かれることをまとめます。わが家の経験で答えられることは経験から、そうでないことはその旨を書いています。
入学前に一度読んでおくと、置き場づくりで迷いません。
今日できる学用品の置き場づくり

子ども部屋のない団地でも、学用品はリビングの壁際に基地を1か所作れば回ります。ランドセルは低い段に置くだけ、プリントはホワイトボードに貼るだけ、残りは箱に入れるだけ。わが家はこれで小学校を終えました。
やることは基地を1か所決める、ランドセルの段を空ける、ホワイトボードを掛ける。この3つです。床に広がるのは前提で、気づいた範囲で戻せば十分です。
- 学用品はリビングの壁際に1か所の基地を作る
- ランドセルは低い段に置くだけ。床にあっても叱らない
- 見るプリントはホワイトボード、残すものはクリアホルダー
- カラーボックスはA4対応・棚板が動くものを
- 見直しは学年が始まる前と夏休み
- 今ならタブレットの充電場所も基地に
まずは今日、リビングの壁際に「ここが学用品の場所」と決めた棚を1つ置いてみてください。ランドセルの段を空けるところからです。
押入れの使い方は団地の押入れ収納のコツ、玄関の靴の置き方は団地の玄関の靴収納にまとめています。



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